2012年12月29日土曜日

「ゴルギアス プラトン著」読了

ゴルギアス プラトン著 岩波文庫」読了.

村上春樹のあい間に読んだでたから,消化不良.理解不十分.

弁論術とは何ぞやから生き方の話へと移ってる.

善い人と思われるのではなく善い人であるように心がけること.

生きるのも死ぬのも正義やその他の徳を修めながらにすることが大事.

2012年12月28日金曜日

「ノルウェイの森(上・下) 村上春樹 」読了

「ノルウェイの森(上・下) 村上春樹 講談社文庫 」読了.

出版された1987年当時に読んだのだけど,村上春樹の長編を出版された順に読んでいるこの機会を利用して,再び読んでみた.

村上春樹の長編小説を出版順に読んできたのだけど,その中で読み直すと感じ方がちょっと違う気がする.

個人的な感想だけど,村上春樹は対となる概念や観念の中で僕たちは生きている,そう,悩みながらと言いたいのだろうか.

単なる恋愛小説ではなく,僕たちはそんな観念の狭間で生きているのだと言ってる気がする.

生と死,正常と異常,意識と無意識,現実と夢...つまり,あっちとこっちのきっちりと線が引けるわけではない間のグレーゾーンで生きている.そう,何かのはずみで僕たちはいつでも反対側にいってしまう.

そして,僕は緑が好きだ.


ノルウェイの森(上)村上春樹 講談社文庫
ノルウェイの森(下)村上春樹 講談社文庫

2012年12月22日土曜日

「アフターダーク 村上春樹」読了

アフターダーク 村上春樹 講談社文庫」読了.

浅井マリが都会の一夜に体験した出来事を描いた作品.

約2ヶ月間眠り続けている姉のエリの描写にはある意味特殊性が感じられるが,暗黒としての闇や沈黙の恐怖や異常の描写としては納得.

あっちとこっちの境目の曖昧さが姉の状態のほかにコウロギの人生からも感じ取れる,


他の作品にも描かれているが,世の中はあっちとこっちだけ,

しかも,その境目はグレーゾーン.

うん,この作品も面白かった.

これで村上春樹の長編は全部読んだかな.ノルウェイの森は出版された当時読んだし,1Q84も読んだし.

さて,次は何を読もうか...

結局,ノルウェイの森を再読することにした.

2012年12月17日月曜日

「海辺のカフカ (上・下) 村上春樹」読了.

「海辺のカフカ (上・下) 村上春樹 新潮文庫」読了.

面白かった.

愛情物語.

村上ワールド特有のちょっと歪んだ,エッチな物語.

母に捨てられた15歳の田村カフカ君の母への強い愛情.

父にかけられた呪いによって,その愛情が歪んでいるように思えるが,それが村上ワールド(?).

でも,やっぱり純愛だよ.

ナカタさんと星野青年がいい味だしてる.

あっちとこっち.そこは夢で,無意識でつながっている.




知覚できるものしか存在していると認識できない.知覚できないものはその存在も認識できない.

知覚できないものが,できるようになったら世界は一変する.

海辺のカフカ (上) 村上春樹 新潮文庫
海辺のカフカ (下) 村上春樹 新潮文庫


2012年12月6日木曜日

「スプートニクの恋人 村上春樹」読了

スプートニクの恋人 村上春樹 講談社文庫」読了.

不完全なすみれとぼくの純愛ストリー.

夢と現実のあいまいさを含んでいる村上春樹の世界はそのまま.

でも,すみれの失踪は謎.すみれからの電話は現実と書かれているが,夢から覚めた後のこと.

電話は現実なのか夢の世界なのか謎.

2012年12月2日日曜日

「ねじまき鳥クロニクル―第1,2,3部 村上春樹」読了

「ねじまき鳥クロニクル―第1,2,3部 村上春樹 新潮文庫」読了.

第1部 泥棒かささぎ編

第1部から読ませるなぁ〜.

導入はかなりセクシーだけど終わりは固いなぁ〜,ってどこがだ.

でも,本当に間宮少尉の語りは読ませるな.
反戦や反体制が根底にあるのだろうか,「羊をめぐる冒険」もそうだったような.

第2部 予言する鳥編

意識と無意識,現実と非現実,あっちとこっちや多世界複合体等いろんな概念や観念を素材にしている.もちろんセックスも.

初期の作品にあった取ってつけたような比喩も少なくおもしろい.




第3部 鳥刺し男編

読んだぁ~.

村上春樹の作品の根底にあるのは,やはり,反戦と人間の狂気・残虐,そして,この世界の不確実なのかな.

やっぱ,面白い.





ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―
ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―
ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―