2013年8月27日火曜日

「思考力 外山滋比古」 読了


思考力 外山滋比古 さくら舎」読了.

外山滋比古の新作.

中身は過去の作品とダブるところが多いが,思考に関しての過去の文章を集め整理して,内容も手を加えて書き直している感じ.

外山滋比古の本は多く読んでいるが,空いた時間に軽く読めるので好きだ.

と言って内容が軽いわけではない.

この本の「直感的思考力」や「独創は反骨力」の章は面白く読めた.





2013年8月21日水曜日

「シドニー! コアラ純情篇 村上春樹」読了


シドニー! コアラ純情篇 村上春樹 文春文庫」読了.

村上春樹のシドニーオリンピック観戦記.

スポーツライターの書く文章と違って,競技の行われる町の事情も書かれていて,よく書こうとしてるのではなく,思ったことをストレートに書いてる.

読んでいるというより,オリンピック観戦をしてきた村上春樹とビールでも飲みながら話を聞いているような雰囲気がある.


村上春樹はトライアスロンやマラソンをやってるだけに全くの素人の観戦記ではなく,競技者に近いところでの観察日記のような感じがした.

「ワラビー熱血篇」が楽しみ.

2013年8月13日火曜日

「遠い太鼓 村上春樹」読了


遠い太鼓 村上春樹 講談社文庫」読了.

村上春樹がイタリア,ギリシャで過ごした3年間をつづったもの.

こんなのも書くんだなっと思った.そして,一般の旅行ガイドを参考にするのならこのほんのほうがよっぽどイタリア,ギリシャを旅するのにある意味役立つと思う.


この旅行記からの村上春樹のイメージは小説から得られるそれとは全然違った.

村上春樹って意外と硬派なのねって感じ.

文章もいわゆる旅行記とは違って,日常がリアルにつづられてるので村上春樹を主人公とした小説や映画を観ているような感じがした.

ボリュームはあるけど面白かった.

この3年間で「ノルウェイの森」,「ダンス・ダンス・ダンス」,「TVピープル」が書かれた.

2013年8月1日木曜日

「時間に支配されない人生 ジョン・キム 」読了

時間に支配されない人生 ジョン・キム 幻冬舎」読了.

著者の強いメッセージを感じる.

この本には著者がどのように自分をつくってきたか,著者の経験や考えが凝縮されてる.

日ごろ自分も思っていることであり,全面的に同意見だ.実践してるかは別になる.意志の弱い自分は半分も実践できていない.

人は,そして,自分は,生まれながらにして人であるのではない.成長によって人になるのだ.本文中では「成熟」と言う言葉が使われているが,人としての,そして,自分自身の完成度を如何に高めていくかが生きることであり,成長することである.自分を探すのではなく,自分をつくるのである.


著者の強い生き方に圧倒される.そして,憧れる.群れから離れ,無所属として生きたいと日ごろ僕も思っている.

時々この本を読み返し,自分に喝を入れたい.