「行人 夏目漱石 新潮文庫」読了.
今,漱石を発表順に読んでる.
へたなドラマよりずっとおもしろい.
これまでの小説もだけど,これもプラトンやニーチェの西洋哲学や漱石の禅や仏教観をもとに自身の考えを小説化してるように感じる.
自意識過剰な弟の二郎と学問のし過ぎ神経症気味で妻の直を信じきれていない兄・一朗とそんな兄に無神経な態度で接する妻・直との関係が中心となって話は展開していく.
最後は友人のHとの旅行で兄は自分を理解しだすが,その後三人の関係はどうなったのか,兄はどのような人生に進んでいくのか.謎のまま終わる.
兄の一朗が,弟の二郎が,嫂の直が気になる.一朗夫婦がどうなったか気になる.
毎度のことだけど,最後のほうにくると一気に読み終えたくなる.
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