2013年9月3日火曜日

「シドニー! ワラビー熱血篇 村上春樹」読了


シドニー! ワラビー熱血篇 村上春樹 文春文庫」読了.

大きく3章で構成されている.

最初のシドニー日誌は女子マラソンで始まり野球,ホッケー,サッカー,ハンドボールで最後は男子マラソン,閉会式である.

途中途中にオーストラリアの歴史に関する村上春樹の個人的な感想・考えが書かれていて結構面白く読めた.

マラソン・陸上,野球は好きなようで(ヤクルトスワローズのファンだ)記述が細部にわたっている.

オリンピックは退屈と言っているわりに,競技は楽しんで観戦しているのが伝わってくる.シドニー日誌の終わりにオリンピックに関する私見に退屈な理由がちらりとのぞける.

このあとに「徳島」,「ニューヨーク」というタイトルの章が続くのが不思議だったが,読んで納得.

「徳島」では男子マラソンで棄権した犬伏のインタビューがある.「ニューヨーク」では,当時まだ現役でこのシドニーオリンピックを目指していた有森がオリンピックの後に走ったニューヨークシティーマラソンの翌日のインタビューが書かれている.この2つのインタビューで村上春樹のオリンピック観が結ばれている.

平和の祭典オリンピックも民族問題や参加する選手,参加できなかった選手の心の内なるドラマがあって,華やかだけではないことが改めてわかる.


2020年のオリンピック開催地が今週末9/7に決まるけど...

どこに決まるのかな?

東京かな? ....




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