「二百十日・野分 夏目漱石 新潮文庫」読了.
「二百十日」は落語のよう.
漱石は落語が好きだったもんね.
「野分」の白井道也の妻への言い分は男のそれなり,
妻の道也への言い分は女のそれなり.
明治の夫婦も,平成の夫婦も,
着る物や髪形は変われど中身の進歩なしと言うことなり.
漱石はよほど社会に,境遇に不満を持っていたのか,その不満を白井道也に演説の形で世に問わせた.時代が変わっても,漱石の問いは変わらず.
高柳君はいいなぁ〜.漱石の小説にしてはひさびさにさわやかな終わり方だ.
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