「倫敦塔・幻影の盾 夏目漱石 新潮文庫」読了.
新潮文庫の夏目漱石 最後の一冊 読了.
全文庫を読むには時間がかかった,漱石を続けて読んでみると面白かった.
これは「吾輩は猫である」と平行して雑誌に発表された短編が集められたものである.
そのため,漢語調で書かれたものが多く,慣れないと読むのに苦労する.
「琴のそら音」や最後の「趣味の遺伝」は読みやすかった.
「趣味の遺伝」は表現や展開,テンポがあっているのか気持ちよく読めた.
今と違って,明治の昔は男女の関係や人間関係がいろんな面で不自由であったが,人々の心は温かかったのかなと思わせてくれた.
今は忙しすぎるよ,生きていくのに.
人が生きていくには時間の進みが早すぎる.
漱石をよむとそんな感じがする.
ゆっくりいこうぜ.
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